2012年02月22日

【ここらあで謎解きぃゆうのはどうどっしゃろ?】 第四回:天狗をたずねる(前編)

タイトル.jpg
   
昔から天狗が好きだった。

ぼくはどうやらコワイ顔フェチであるらしく、
とりわけ天狗には興味をそそられる。
そういえば10年連れ添っている友人も悪人面だ。

高校3年の頃、大嫌いな「生物」の授業中など、
ひたすら天狗の絵を描いていた。

大柄で、いかめしい顔をした天狗の横には、
いつも女の子のキャラクターを立たせて
「こんなマンガがあったら楽しいな、
 大学生になったら天狗と女の子で何か描いてやろう」
そう思っていた。

友人に物語を練ってもらったりもした。
あれから3年が経つが、マンガは2ページ描いたところから進んでいない。
ちゃんと描けば新人賞はカタいであろう設定だが、
そこはまあ他の作家に譲ろうと思っている。

何を言い出すのやらと思われた方も多いかもしれない。
高校3年生にもなって授業中に天狗の絵を描いていたなんてどこの変態だ、
とも思われたかもしれない。
変態はすくすくと成長して、大学3年生になろうとしている。

前回の大真面目なトピックとはうってかわって、
たいへん緊張感のない文面である。
青年期とはかくも不安定なものであろうか。
青年は多感である。なかなか憎めない。
しつこくない青臭さがある。いや、ない。

先日、ふらっと鞍馬山(くらまやま)に登った。
筆者は「ふらっ」とハイキングに出かけてしまう文化人である。
北へ上る叡山電車に乗り、山のふもとの鞍馬駅でおりると、
大好きな天狗の顔の置物があるではないか。
真っ赤で大きな天狗の顔。突然なる天狗の顔面像。
見渡すと、構内にはなにやら天狗の絵がたくさんある。
電車を降りると、そこは天狗ワンダーランドだった。

当然ぼくは不思議に思う。
なぜに天狗なのだ。鞍馬と天狗にどんな因縁があるのだろう。
そういえば「鞍馬天狗」なんて言ったりもする。
しかしどうして天狗なのだ。

ここらあで謎解きぃゆうのはどうどっしゃろ。


鞍馬にまつわるエトセトラ

「鞍馬には山があり、山には天狗が住むものだろう。
 不思議でもなんでもない。」そんな声が聞こえてきそうだ。
しかし早まってはならない。
天狗もそう大量にはいないであろうし、そもそも山を選ぶはずである。
そうすると鞍馬は「選ばれた」のではなかろうか。

調べてみると、日本には大天狗が住まう山が八つあるらしい。
愛宕山、比良山、大山、大峰山、鞍馬山、飯綱山、彦山、白峰山である。
(つまり大天狗も八体いるということになる。「大」天狗とことわってあるのは、
 細々したものを含めば一山一天狗は住んでいるということかも知れない。)
八つのうちの一つには、鞍馬山が数えられている。
鞍馬山はやはり、大天狗の住まう特別な山であるようだ。


第八稿イラスト.jpg
天狗「私はこんなにおそろしい顔をしているのか」
                                     
後編に続く…
   
   
                         
絵と文 川ア 貴彦 [PROFILE]   
    
   
    
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: